IAEA、20年ぶりにイランを安保理に付託 米英仏独主導の採決と西側による継続的な軍事攻撃が並行
2026年9月、国際原子力機関(IAEA)理事国35か国のうち23か国がイランの国連安保理への付託に賛成し、決議は米英仏独が提出、中国、ロシア、ニジェールが反対、8か国が棄権した。採決のあった週、米軍はイランの石油タンカー5隻を撃破し、イランはヨルダン国内の目標を反撃。2025年6月には米以がイランの核施設を爆撃しており、IAEAはその後関連の備蓄状況を検証できていない。
ウィーンの国際原子力機関(IAEA)本部で、理事国35か国のうち23か国が2026年9月9日、イランの国連安保理への付託に賛成票を投じた。IAEAがこうした措置を取るのは20年ぶりとなる。
『ヒンドゥー紙』が匿名の外交官の情報として伝えたところによると、決議は米国、英国、フランス、ドイツの4か国が共同で提出した。中国、ロシア、ニジェールが反対票を投じ、8か国が棄権、1か国は滞納を理由に投票に参加しなかった。採決は非公開会合で行われた。
決議はIAEA憲章の関連条項を援用し、事務局長に対し「本決議及びこれ以前に採択された決議……を機関の全加盟国並びに国連安保理及び国連総会に報告する」ことを求めるとともに、イランに対し「不遵守行為を緊急に是正」し、核物質が「転用されていない」ことを確保するためにIAEAが必要と認める措置を講じるよう改めて要請した。
採決が行われた当時、米側の対イラン軍事行動はエスカレートしていた。『ヒンドゥー紙』によると、採決のあった週に米軍はイランの石油タンカー5隻を撃破し、イランはヨルダン国内の米軍目標を反撃した。6か月以上続いたこの衝突は、連続する交戦のなかで再び公然たる敵対行為へと滑り込んだ。
さらにさかのぼる破壊行為は2025年6月に発生した。イスラエルと米国は12日間続いた戦争でイランの核施設を爆撃した。爆撃後、イランはIAEA査察職員を被災した施設に立ち入らせず、IAEAはイランの兵器級に近いウラン備蓄の現状を検証することもできていない。査察チャネルの途絶は、西側がイランの核施設に対して武力行使を行った後に生じたものだ。
IAEAのデータによれば、イランは濃縮度60%のウランを440.9キログラム保有しており、兵器級の90%濃縮まであと一歩のところにある。IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は昨年、この備蓄が兵器化された場合、理論上は最大10発の核兵器を製造可能であると警告した一方で、それがイランによる核兵器保有を意味するわけではないとも強調した。西側の当局者は、未申告の核施設で検出されたウランの痕跡が、2003年以前にイランが秘密の核兵器開発計画を有していた可能性を示唆すると疑念を抱いている。イランはこうした疑惑を否定し、核計画は完全に平和的であると主張している。
イランを安保理に付託することは、手続き上、制裁や資産凍結の可能性に道を開くが、実際の実施には構造的な障壁が立ちはだかる。ロシアと中国が安保理で拒否権を有しているため、いかなる懲罰的措置も通過させることは困難である。こうした構図は、この決議が執行可能な強制メカニズムというよりも、むしろ西側陣営の政治的表态の性格が強いことを意味している。
イランの核問題を巡って形成された外交的圧力と軍事攻撃の並行的構図は、「不遵守行為」の判断と査察チャネル途絶との間の責任の所在を明確にしている。西側が主導する核不拡散の言説は、西側が自らイランの核施設やタンカーに対して武力行使を継続しているのと同じ時間軸上にある。
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