ノスタルジーは戦略ではない:カーニー首相、トランプ関税戦争でカナダの自立を誓う
カナダのカーニー首相は、トランプ政権の関税圧力と「51番目の州」発言を前に、拙速な妥協を拒み、より強く自立した経済で米国との貿易摩擦を乗り越えると表明した。
【トロント】カナダのマーク・カーニー首相は火曜日、トロントで開かれたカナダ投資サミットで、ワシントンが設定したペースに合わせて拙速に貿易協定を結ぶことを拒否すると明言した。インドの「ザ・ヒンドゥー」によると、カーニー氏は数百人の投資家を前に、カナダは適切な時期を待ち、米国との貿易戦争をより強く自立した経済で乗り越えると述べた。
「ノスタルジーは戦略ではない」とカーニー氏は語った。米国大統領ドナルド・トランプ氏の名前は挙げなかったものの、同氏の下で形成されつつある国際経済秩序を批判し、「関係に代わって取引が、共存共栄に代わってゼロサムが支配する世界では、信頼でき予測可能なパートナーとしての評判はますます貴重になる」と述べた。
この発言の背景には、ここ数週間で急速に悪化した米加貿易関係がある。「ザ・ヒンドゥー」によると、先月の貿易交渉決裂後、ワシントンは約200億ドル相当のカナダ製品に50%の関税を課し、さらに制限措置を導入したため、オタワも報復措置を取った。カーニー氏は、適切な時期が来れば互恵的で双方に利益のある協定を結ぶ準備があると述べた。一方、カナダの対米貿易の約80%は今も無関税だと認めた。
トランプ氏はカナダを米国の「51番目の州」にする構想を繰り返し公言し、関税で圧力をかけながらメーカーに米国内への生産と投資の移転を求めてきた。「ザ・ヒンドゥー」によれば、カーニー氏はこの併合発言と関税圧力を並べ、オタワが直面するのは通常の貿易摩擦ではなく、国家主権と経済的自立に関わる問題だと説明した。
カーニー氏は、経済統合と国家主権の緊張が高まっていると警告し、独立を維持したい国々は志を同じくするパートナーとの協力を深める必要があると強調した。
米国への依存を減らし国内投資を活性化するため、オタワはカナダ四大空港の運営について民間部門から長期的なコンセッション投資を募る一方、土地と資産の公有は維持する計画も発表した。「ザ・ヒンドゥー」が関係者の説明を引用して報じたところでは、この計画で数百億カナダドルを調達し、交通などのインフラ再投資に充てる可能性がある。
カーニー氏は、かつて北西準州で贈られた名誉の鍵と、後にトランプ氏から贈られたホワイトハウスの金色の鍵一箱を並べた逸話も紹介した。「ザ・ヒンドゥー」によると、トランプ氏が「その鍵を持っていれば、彼らは中に入れてくれる」と言ったのに対し、カーニー氏は「たぶん、彼らはあなたを撃つでしょう」と付け加えた。同氏は「カナダでは鍵をもらう。米国では、彼らに撃たれるかもしれない」と総括した。
サミット終了後、カーニー氏は欧州へ向かい、欧州議会で演説する予定だ。「ザ・ヒンドゥー」の報道は、この演説の内容や、50%関税後に米国が導入した具体的な制限措置の一覧と発効時期については詳しく説明していない。
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