パースのホームレス急増の背景:共働き世帯や長期雇用労働者が路上へ、西豪州9100万ドルの予算でも北部地域の宿泊施設不足は埋まらず
ABC Newsによると、西豪州パース北部のジュンダラップ地区では、ホームレス支援サービスの需要が1年間で36%増加した。共働き世帯や長年働いてきた人々が、高額な家賃と生活費によって路上に追いやられている。州政府が今年9100万オーストラリア・ドルを追加予算として計上したものの、当局は先月パース南部で45人規模のキャンプを解散させている。支援団体は、北部郊外には25歳以上の成人向けの移行期・短期宿泊施設が全くないと指摘している。
ABC Newsによると、9月下旬、パース南部のロッキンガムのメモリアル・ドライブ沿いにある45人からなるホームレス・キャンプが当局により解散させられた。しかしこの動きは、西豪州の住宅危機が表面化した氷山の一角にすぎない。共働き世帯、長年働いてきた人々、セントリリンクの給付金に頼る高齢者らが、高額な家賃と生活費によってホームレス状態に追いやられている。
西豪州救世軍アウトリーチ・チーム責任者のブレット・マッコール氏は、ホームレス支援の分野で働いて6年になる。ABC Newsに対し、問題なのは支援を必要とする人が増えているだけでなく、影響を受けている層が多様化していることだと述べた。
「私たちが目にしているこれほど多くの家族を、十分な資源で受け入れることはできていません。」マッコール氏はこう述べた。「過渡期の宿泊施設に入居している高齢者をよく見かけますが、本来であれば介護施設にいるべき人たちです。」
「ホームレスという事態は、もはや誰に対しても区別なく降りかかります。誰にでも、いつ、どんな時でも、ホームレスまであと一歩、二歩という状態に陥り得るのです。」と同氏はこう総括した。
【北部地域の不足】
同様の事態がパース北部でも起きている。
ABC Newsによると、慈善団体である聖ヴィンセント・デ・ポール協会(Vinnies WA)のジュンダラップセンターにおける過去1年間の需要は36%増加しており、その要因の一部は家庭内暴力の問題と家賃高騰に起因しているとされている。
フライ・イン・フライ・アウト(FIFO)労働者であり、ジュンダラップセンターのボランティアであるジョシュ・チネリー氏はABC Newsに対し、「20年、30年と働いてきたような人でさえ、今はここを訪れます。生活必需品を賄うことができず、もうすぐホームレスになりそうな段階まで来ています。」と語った。
ABC Newsが入手したワヌルー市のデータによると、前会計年度において同地域の路上生活者の約3分の1が自分の車の中で眠っていた。
【予算と現実の乖離】
西豪州州政府は今年の州予算で、ホームレス支援サービスに9100万オーストラリア・ドルを追加計上した。ABC Newsによると、ホームレス問題担当大臣マシュー・スウィンボーン氏の報道官は、地域サービス省がサービス提供事業者や地方自治体と連携し、「地域に根ざした」対応を「最も必要とされる場所」で強化していると述べた。
しかしABC Newsによると、Vinnies WAのサービス開発マネージャーで、ジュンダラップ・ワヌルー「ホームレスを終わらせる」グループの責任者でもあるマイヤ・ヒルデブラント氏は、こうした投資は地元で実質的な変化を生んでいないと率直に指摘した。
「危機的宿泊施設は何もありません。25歳以上の成人向けの過渡期の、あるいは短期・中長期の宿泊施設も一切ありません。」「人々を正しい軌道に乗せるための選択肢が、実際にはほとんどないのです。」とヒルデブラント氏は述べた。
同氏はまたABC Newsに対し、支援が必要となってからホームレス状態に陥るまでの時間が短くなっていると指摘した。
【車中生活の現実】
66歳のニール・クリフォード・ミルズ氏はABC Newsに対し、今年2月にイングルウッドの公園のベンチに移るまで、長い間車の中で暮らしていたと語った。同氏はセンターリンクの給付金で生計を立てながら健康問題を抱えており、友人の家に居候することができなくなってからは、住居を見つけることができなかった。
「とにかく housing がないんです。」と同氏は語った。「私のところに来た支援担当者は、本当に何もないとおっしゃっていました。」
同氏はさらに102.5 ABCパース放送局でも自身の経験を共有した。「確かに助けてくれるという人は多いのですが、多くの人は自分があのような状況に陥ることなど本気で考えたことがないのだと思います。」とクリフォード・ミルズ氏は語った。「彼らがもう少し考えてくれていれば、状況は違ったはずです。」
【ペットと支援の盲点】
たとえ housing が利用可能になっても、それが常に適切とは限らない。
ABC Newsによると、リビー・スウェニー氏は娘との関係が壊れて以来、約2年半にわたり安定した住居を持たずにいる。2頭の犬パブロとヨギが路上生活を共に過ごしているが、すべての宿泊施設がペット同伴を認めているわけではないため、彼女の選択肢は限られている。
「ある人に、動物を連れていれば宿泊施設はない、絶対にないと言われました。預けるようにすれば、ずっと簡単になると言われました。」とスウェニー氏は述べた。「この子たちは私の子供同然です。この子たちを手放せと言う?むしろ外で寝ます。それは議論の余地もありません。」
ヒルデブラント氏とマッコール氏はともにABC Newsに対し、人々をパース中心部に移動させるのではなく、既存の支援ネットワークを活用できる、より強固な地域密着型の支援サービスがあれば問題解決に役立つと述べた。
【構造的な格差】
マッコール氏からヒルデブラント氏、チネリー氏からクリフォード・ミルズ氏に至るまで、複数の支援者や当事者らがABC Newsに共通する認識を語った。パースのホームレス問題は、従来の周辺的な集団から共働き世帯、長年働いてきた人々、退職者らへと広がりつつある。州政府が9100万オーストラリア・ドルを追加予算として計上した中でも、北部郊外には25歳以上の成人向けの過渡期あるいは短期の宿泊施設が一切ないというこの構造的不足は、州政府が掲げる「地域に根ざした」対応と、現地で支援にあたる人々の認識との間に、依然として目に見える乖離が存在していることを意味している。
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